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【ケンブリッジ大学】ケンブリッジ大学で日本語の会話練習ボランティアをやってみた!

The Language Centre

ケンブリッジでこの1年間の間にやってみて良かったことの1つがケンブリッジ大学での日本語会話相手のボランティア。ケンブリッジ大学には「Asian and Middle Eastern Studies」という学部があり、ここで専門的に日本語を勉強している学生がいます。その他にも大学が持っているランゲージセンターでは、学部関係なく色々な言語の授業が開講されていて、自分の専攻は日本語でないけれど、そこで日本語を勉強している学生も多いです。

ケンブリッジの情報収集を進める中で、ランケージセンターではネイティブスピーカーと話がしたい学生向けのボランティアが募集されていることを発見!私は日本語の練習相手に応募し、この1年間、このボランティアに参加していました。このボランティアの名前は「Friends without Frontiers」というもの。1週間に1度、自分の予約枠を持ち、学生からの予約があれば、zoomもしくは対面で会話のセッションをします。私は20分から1時間ほど学生と話していました。(ボランティアですが最後に少しだけ謝礼がもらえました)

この日本語セッションで出会った学生さんは、医学部や経済学部、理工学部、化学など理系の人が多かったです。また彼ら彼女らの日本語を勉強する目的も本当に色々。将来は日本の研究機関や国立大学で働きたい、漫画やアニメが好き、片方の親が日本人だけど英語で育ったのであまり日本語が話せない。でも日本人の祖父母と日本語で話したい、枕草子を原文で読みたい、村上春樹が大好きだから日本語版と英語版を読み比べたい。などなど。

学生さんが作ってくれたベリータルト。そこらへんで摘んできたブラックベリーで作ったよとのこと。彼は今秋から日本で研究中。

学部生は19歳ぐらい、博士課程だと27歳ぐらいで、私よりも年下でしたが、1年間コンスタントに会っていたので知らないうちに仲良くなりました。ある時は自分の所属しているカレッジを案内してくれたり、自分の寮でご飯を作ってくれたり、映画を見に行ったり、私の家でホームパーティーもしたし、体育会に所属している学生さんのオックスフォードVSケンブリッジの試合は私も応援に行きました。また普段は日本語を教えてもらっているからと、一緒にカフェに行って私の英語の練習相手をしてもくれました。私が学期中に一番会っていたのは、ここで出会った学生さん達だったかもしれないです。

試合観戦に行った時のブログ

そして私が出会った人たちだけの話ですが、正直ケンブリッジ大学の特に学部生は、私とは育ちが違うなあと思いました。中高は親元を離れてロイヤルファミリーと同じボーディングスクール、体育会系に入っていて運動もできるけど趣味は楽器でクラシック音楽が好き、5カ国以上が話せる、数学オリンピックに出たことがある、といったな人がゴロゴロ。一度私になんの楽器が弾けるか聞いてきた学生に「私はリコーダーしか吹いたことがないのと楽譜が読めないよ」というとびっくりしてました(ドン引きさせてごめんネ)

また博士課程の学生さんは、修士論文がすごく優秀だったので学費のほぼ全てが国からの奨学金。海外の学会で論文を発表しているんだけど、勉強が好きだから論文を書く合間に日本語を勉強していて、それがリラックス。私はリラックスは、ボケーとしたり、読書や映画鑑賞をすることを指すのだと思っていました。なのでリラックスするために語学を勉強するとは驚きでした。

あなたに料理を作るよ!と言われ学部生のカレッジに行くとなんと小麦からパスタを作ってくれました。

彼ら彼女らとの会話は純粋に面白かったし、彼らの底なしの学ぶ意欲、知的好奇心の高さに私も感化されました。自分の学業だけで忙しいのに、さらに学ぶ意欲がみなぎっている彼ら彼女らをみて「何かを学ぶことって楽しいことだよな」と改めて思いました。またいつもたくさん質問されて、私も自分の考えや知識を深めるきっかけにもなりました。日本の文化や文学を知っていて損はないし、何か話題を振られた時に「私は知りません」と言いたくない。詳しくなくても会話の糸口を広げられるような、面白い人間になりたい。目の前の人と深みと彩りのある会話を楽しみながら生きていきたいなと思いました。(私は読書が大好きで、日本で月5-10冊ぐらいは読書してたけど、それでも知らない文学を沢山言われて申し訳ない気持ちになりました。涙)

完成品。美味しかった&作ってくれた気持ちが嬉しかった。

また、みんな自分の勉強ですこぶる忙しいので、私との時間が面白くなければ次に予約はしてくれない。なので1人1人の興味関心を聞いてどうすれば楽しんでもられるかを考えて会話を組み立てるのは面白かったし「あなたとの時間がすごく楽しかった!また会いたいから来週も予約するね」と言われると、仕事を辞めてイギリスに来て、アイデンティティを喪失していた身としては大袈裟ではなくて泣きそうなほど嬉しかったです。(しかもここで仲良くなったある博士課程の学生さんは最近日本に来て私の実家に宿泊しました!びっくり)

この他にも日本語の授業を受け持っている大学の先生のメールアドレスを探し出して、ダメもとで連絡をしたら返信がもらえて1週間に1回は、日本語の授業のお手伝いもさせてもらっていました。こちらは授業全てオール日本語。みなさん衝撃の日本語能力。ここで会った学生さんとも私の家でホームパーティーをしたのですが、約3時間全て日本語でなんの障害もなく楽しく会話をして、夫も衝撃を受けていました。修士と博士の学生さんでしたが、日本に来たことはなく、独学&アニメを見てみたら話せるようになったのこと。

最終日にもらったお手紙とチョコレート。宝物!

このボランティアを通して、学生さん達と仲良くなれたことはすごく良かったし、私は夫についてイギリスに来ただけだったけど、イギリスでも私を必要としてくれた人がいたこと、人の役に立てたこと、それはどんなに小さなことでも嬉しかったです。ボランティアを探し出して問い合わせをして、またドキドキしながら教授にメールをして。行動して、まず試してみる勇気を持てたことは、本当に良かったし、異国の地でも自分の居場所を作れたこと、ここで得たことはケンブリッジでの何よりの思い出になりました。

そして私の夫はMBAの学生でしたが、正直MBA以外の学生と関わることがあまりなかったそうで「他の学部や修士、博士課程の人と関われるなんて良いなあ。君の方が交流してるね」とよく言っていました。なのでもしも余力がある方がいらっしゃれば、このボランティアは学生の方にもおすすめです。毎週参加しなくても自分が忙しい時は予約枠を閉じられます。帯同で来られている方も英語力もなくても大丈夫なので興味のある方がいれば、ぜひやってみてください!

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