私は引っ越しが趣味なんか?ってぐらい謎に引っ越しをしてきました。住んだ場所は、京都、岐阜、神奈川、愛知、岩手、東京、そして今イギリス。どの場所も好きでしたが、ケンブリッジの美しさは群を抜いていると思います。今日はお友達のお家に行った後に散歩をしてきたのですが、川には白鳥が泳ぎ、大学生はボートを漕いでいて、芝生を犬が走っている。その光景を見て「なんて美しい場所に私はいるんだろう」と感動しました。
ケンブリッジは大学生の町で、安全で、アカデミックで多様性の町と言われるけど、ある意味、比較的裕福な人しか住めない特殊な町なんだと思います。私のオンライン英会話の先生は「ケンブリッジに住んでいるの?あれはイギリスの上澄みだね。イギリスの中でも本当に特殊な場所だよ」と言っていました。
それは良いのか悪いのか分からないし、ある意味多様性があるようで、ないような気もします。この特殊な町、ケンブリッジには独自の穏やかな時間が流れているような感じがします。町を歩いている人もあくせくしていないように見えるし皆が自分のペースを守って生きているような気がします。(この前会ったケンブリッジ大学の学生は勉強が大変すぎて死にそうと言っていたけれど)この空気感はすごく心地が良くて、町を歩いているだけでこんなにも幸せな気持ちになれる場所に住んだのは初めてです。昨日も日本に帰った時のこととか、この先のことを考えて気持ちが落ちていましたが、目の前に広がる景色を見て「私はこんなに美しい場所に住んでいるのだから、今はこの美しさに目を向けよう」と思えました。
大好きな星野道夫さんの「旅をする木」という小説にこんな一節がありました。
人間の気持ちとは可笑しいものですね。どうしようもなく些細な日常に左右されている一方で、風の感触や初夏の気配で、こんなにも豊かになれるのですから。人の心は深くて、そして不思議なほどに浅いのだと思います。きっと、その浅さで、人は生きてゆけるのでしょう。
本当にこの通りだなと思います。心動かされる美しい町にいられるこの幸運を心に焼きつけようと思います。
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