2023年の振り返り
2023年は人生で一番悩み、辛い1年だった。同時に周りの人に助けられた1年だった。イギリスに来る前、本当にいろんなことがあって心身ともに追い詰められた。意味がないと思いながらも執着してしまって頭から離れなかった。もちろん今までの人生でも色々あったけど、「私は楽観的な性格だし、嫌なことはスパッと忘れられる、小さいことは気にしない性格だし」と思っていた。でもそうではないってことが分かって、自分が自分でないような気持ちになった。でも私が良かったことは、周りの人に助けてほしいと言うことができたことだった。そうしたとき、私と一緒に怒ってくれる人もどうしたらいいか一緒に悩んでくれる人も沢山いた。みんな忙しいのに、すぐに飛んできてくれて、沢山の時間を使ってくれた。その時、私は自分の周りが見えてなくて視野が狭かったけど、私を助けてくれる人が沢山いた。
正直、私は自分が出会う人みんなといい関係を築くことができるし、私は皆に好かれると思っていた。もちろん、人といい関係を築くために努力することは大切。それはこれからも忘れたくない。でも人には人の世界があって考え方も異なる。私は全員と良い関係を築くことができるって自分で勝手に思うことは、ある意味自分を買い被りすぎているし、同時にその考えで自分自身を縛りつけてしまうのはやめた方がいいと今更ながら思った。
そして、今年はもっと一緒に時間を過ごせると思っていた人が突然亡くなってしまって、時間は有限ではないって、当たり前のことを思い知らされた1年でもあった。また、イギリスに来て、この年になっても新しい友達が出来た。私は周りの人を大切にし、同時に大切にされた。異国でマイノリティとして生きる上で、私の存在を気にかけてもらえたとき、私を仲間に入れてくれたとき、私に向かって話しかけてもらえたとき、どんな些細なことでもそれは嬉しかった。生まれて初めてヨーロッパに来て、歴史ある街並み、美術館、美しい教会が物語る人々の信仰心の厚さに心を動かされた。私の知らなかった世界の美しさがそこにはあった。世界には素晴らしいことが沢山ある。でもその優しさは、美しさは、皆に自動的に配られるものではなくて、自分から目を向けないと、私の方を向いてはくれない。私が自分ではどうしようもないことに執着し囚われていたとき、おそらくそれは自分の目の前にあっても見失っていたと思う。そんなこと、私の人生なのに勿体無い。私は自分から人の優しさを世界の美しさを見つけられる自分でいたいと思った。
2023年はいろんな感情を味わった1年だった。まだ消化できていない部分も、反省として学んだことも沢山ある。大切なことは自分が大切にしたい人をしっかり大切にして生きることだと思う。人生は思ったよりも短い。私は私の人生を大切に生きる。
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