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ケンブリッジ×オックスフォード ホッケーの試合を見に行ってみた!

昨年末から日本語を勉強している人の会話練習相手をちょこちょこしていて、そこで仲良くなった学部生がホッケー部に入っていて、試合に出るとのことだったので見に行って来ました!今回の試合は年に数回しかない、ケンブリッジ大学×オックスフォード大学でめちゃくちゃ大切な試合とのこと。会場はロンドンだったんですが、大学からサポーター専用の無料シャトルバスも出ていて、完全に場違いな中、試合観戦に行ってきました。

アウェーでしかないシャトルバス

今回呼んでくれた学生には、「当日は日本人はあなただけだと思うのと、選手も応援も基本的に学部生とその親しかいないと思う。すっごくアウェーだと思うけど、頑張って来てね!笑」と言われていました。しかもこの日はケンブリッジハーフマラソンマラソン大会の当日!道という道が封鎖されている中、シャトルバスに辿り着くと、(おそらく色々なルーツの人がいるのだろうけど)ほとんどが白人、そして若い!当たり前に英語しか話していない!そこに突入する日本人のアラサー。というかアジア人ぽい人も皆無。本当に1人だけ浮いていました。バスは学生たちが音楽を流したりしてノリノリ。大学生たちがおしゃべりをしまくっていたので、リスニング練習だと思って耳を澄ましていましたが、ほとんどの会話は理解出来ませんでした。でも使えそうなフレーズをひたすらメモする不審者でした。

会場に到着!

誰とも話すことなく1時間半バスに乗り会場に到着。学生から、「試合は応援にきた友達がお酒を飲みながら観戦するからどんちゃん騒ぎになる。あまり学生がいっぱいいるところに近づかない方がいいと思う」と言われていたのですが、なんと会場についてすぐに荷物検査が。全員テロ組織と疑われているのか?というレベルでカバンの中を全部出されました。学生のカバンからはお酒が出てくる、出てくる。入り口で大量のお酒を没収されていてかわいそうでした。そして私はぶっちゃけホッケーは見たこともないし、ルールも知らない!でも会場の芝がキラキラしていてとっても綺麗でプチ感動。そして会場には、学部生だけでなく、保護者や犬もたくさん来ていたので人混みに紛れることができました。大量の人がいましたが、でもここでもパッ見てわかる日本人というかアジア人の観戦者は私だけでした。

試合の始まり!

この日は男子の試合、女子の試合があり、合計5時間ほど試合を見ました。もちろん「友達0、ルールも知らない、1人だけ場違い」の三拍子が揃っていたのでどうなるかと思っていましたが、結果なかなか面白かった!試合展開もとっても早いし、ルールも細かいことがわからないけど、丸い球をゴールに入れれば点が入る!ということはわかるので、理解できました。日本語の会話練習相手で出会う学生は、未成年や二十歳でもみんな頭が良いからか、あまり幼く感じないし、こちらは勝手に同い年ぐらいに錯覚してしまうのですが、学生で部活をしている姿を見て「若いんだなあ、青春だなあ」と思いました。結果男子チームはオックスフォードに負けてしまいましたが、とってもいい試合を見れたし、そもそもホッケーというスポーツを人生で見ることもなかったと思うので、いい経験をさせてもらえて良かったです。

面白いなと思ったこと色々

私は中高は運動部でしたが、大学では部活に入りませんでした。高校の時は楽しくやっていたのですが、大学になって振り返った時に、高校の寮生活の厳しすぎる上下関係って一体何の意味があったのだろうと考えてしまう機会があって、体育会系とは今後の人生で距離を置こうと決めました。(でも部活はいいものだとも思います!)で、今回びっくりしたのが(一面的にしか見ていないから何とも言えないけど)試合に出ている選手以外の部員がすごくリラックス?していること。ホッケー部は約150人の部員がいて、試合に出れるのは11人。なので、試合に出ない人もたくさんいます。その人たちも部活の制服を着ているので一目でわかるんですが、選手たちが試合をしている間も、部員たちはビールを飲んでいたり、友達と談笑していたり、すごく自由。もちろんめっちゃ応援している人もいますが、立ち振る舞いがそれぞれで驚きました。私が学生だった頃は自分の準備運動の時間を削っても先輩の応援が第一だった気が、、、。

あと驚いたのは、全選手の高校の出身校もパンフレットに書かれていたこと。そこも書くのか。と思いました。で思い出したのは、前に学生と話していた時にイギリスは好きなスポーツにも格差社会が現れていると聞いたこと。例えばホッケーは芝生の手入れに莫大なコストがかかります。イギリスの伝統スポーツではあるけど、通常の公立校では環境を用意できないことが多いので部活としてメジャーではなく、大学のホッケー部も基本的には私立高校の出身者がほとんどとのことでした。しかもイギリスの名門ボーディングスクールって学費が年間500万とかかかるらしいので別次元で高い。限られた人のスポーツと考えると色々と考えることがあってある意味面白かったです。日本で考えると(屋内プールがあるかどうかを考えると)水泳などがそういうスポーツなのかなとも思いますが、あまり表立って、このスポーツは金持ちしか出来ない!みたいなことってないのかなと思いました。私が知らないだけかもしれないですが。

また、試合が終わった後に勝ったチームが台に上がって、シャンパンを振りかけてワイワイするシーンがお決まりみたいですが、その時に負けたチームはピッチ外にはけるのではなくて、その時も台の下の正面には負けたチームが立ったまま。シャンパンを振りかける様子を苦い顔をしながら正面から見ることになっていて、そのコントラストの構図も興味深いなあと思いました。あとあんなに荷物検査をしてお酒を没収していたのにピッチにはバーが併設されていて、そこでお酒を買ってみんなめっちゃ飲んでいました。あの没収はバーの収入を増やすためだったのか、、、

この日はホッケーの試合を1人ぼっちで5時間見て、またバスに乗って(もちろんぼっち)帰ってきました。でも結果、行ってとってもよかった!新しいイギリス文化を知ることが出来たし、この学生さんとも何かの縁があって出会ったと思うので、彼の違う一面が見れて良かったし、自分が一生懸命やっていることや得意なものがあること、それを人に見せたり、応援されること、すごくいいなあと思いました。あと普通にホッケーは見ていて楽しかった!私の人生の中でおそらく今後も接点はなかったであろうホッケーというスポーツと出会えて良かったです。新しい世界を知ることは楽しいし、身軽さが人生には必要。今後もそんな機会を大切にしたいなあと思いました。

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